屋久島の豊かな自然とともに、人々に静かな安らぎを届けてきた送陽邸(そうようてい)。
しかし、創業者の急逝、台風による被害、そしてコロナ禍の影響により、2020年以降営業を停止しています。
私たちはいま、止まった時間を再び動かすべく、この再生プロジェクトを立ち上げました。
プロジェクトの目的
再び宿としての灯りをともすだけでなく、
地域の文化を伝える拠点として、屋久島を訪れる人々と島の人々が交差する「心の結び目」となることを目指しています。
環境への配慮、歴史の継承、そして未来への挑戦。
それが、送陽邸再生プロジェクトの使命です。

送陽邸について
送陽邸は、50歳で脱サラした岩川健が、地元に点在する明治~昭和初期の古民家を自らの手で解体し、ウミガメの産卵地としても有名な、夕日が美しい「永田いなか浜」の海辺へ移築して、1992年に開業した旅館です。
「送陽邸」という宿名には、“夕日を送り見送る宿”という意味が込められています。
初めは1棟からのスタートでしたが、20年以上かけて徐々に拡張し、現在では5棟・12室ほどに規模が拡大しています。全室に海が一望できるデッキがあり、食堂は海上に張り出す作り。空調・テレビ・電話は設置せず、波の音や潮風、自然の情景を五感で感じられる設計です。
国内外の旅行ガイドやテレビなどでも取り上げられ、欧米からのゲストも多く訪れた実績があります。

送陽邸の現状
送陽邸は、自然と歴史、地域文化を宿泊体験として統合し、島の魅力を宿泊者に伝えてきましたが、創業者である岩川健の死去、台風による被害、そして、コロナ禍が重なったことにより、現在まで営業が止まった状態になっております。
コロナ禍の終息後から事業再開を目指してきましたが、運営面及び資金面での問題点をどのように解決するかが課題となっていました。
送陽邸 再生プロジェクトの始動
再生プロジェクトの意義
① 送陽邸の唯一無二のポテンシャル
日本有数のウミガメの産卵地である永田浜の自然に恵まれたロケーションと、古民家を活用した建物という組み合わせにより、送陽邸は屋久島だけでなく、日本においても唯一無二の歴史的・観光的価値を有しているため、屋久島のシンボルのひとつとして活かすことが、屋久島のブランド価値の向上にもつながります。
② 永田地区の活性化
港や空港、役場、高校などのある宮之浦、小瀬田や、縄文杉への登山道が近い安房などと比べて、送陽邸のある永田地区は、生活利便性の面でも観光面でも後塵を拝していますが、送陽邸の再生によって観光拠点として注目が集まることにより、永田地区の将来性が高まります。
屋久島空港の滑走路延伸も予定されており、それに向けて分散型の観光導線の整備としても、送陽邸の再生及び永田地区の活性化は持続可能な島内観光バランスの実現に寄与します。
送陽邸 再生に向けての課題
① 建物の老朽化への対策
送陽邸の建物は、長年の風雨にさらされ、また、利用されていなかったことなどにより、老朽化が進んでおり、歴史的価値を損なうことなく、宿泊者の安全や快適性を確保するような修繕の実施が必要な状況です。
また、修復には費用がかかることから、その原資をどのように調達するかが課題となっております。
② 運営体制の再構築
送陽邸は、開業から営業停止までの間、岩川家の家族経営の元で運営が行われてきました。
岩川健の想いが送陽邸の個性となり、一家の情熱を原動力として成り立ってきましたが、今後は、岩川の想いを守りながらも、安定的な運営を実現するため、持続可能で効率的な運営体制及びシステムの採用が必要となっています。
送陽邸 再生プロジェクトへのご協力のお願い
送陽邸はいま営業再開に向けて準備を始めています。
営業再開のためには、ハード面・ソフト面・資金面でのハードルを越えていく必要があります。
私たちは、不動産クラウドファンディングという仕組みを通じて、この再生プロジェクトに想いと資金の両面で参加してくださる方を募る予定です。
再生プロジェクトにご関心のある方は、「サポーター登録」を行ってください。
プロジェクトの詳細については、順次サポーター専用ページやメールにてご案内してまいります。
※ サポーター登録を行っていただくためには「Googleアカウント」が必要になります。