送陽邸再生支援ファンドの目的、募集要項、契約手続についてご説明いたします。
送陽邸再生支援ファンド の目的
― 永田の自然と文化を未来につなぐための、安定的・持続可能な仕組み ―
送陽邸は1992年の開業以来、屋久島の中でも特に豊かな自然が残る永田いなか浜のそばで、多くのお客様に愛されてきました。しかし、創業者である岩川健氏の逝去と、コロナ禍による長期の営業停止が重なり、従来の体制のままでは再開が難しい状況が続いておりました。
永田地区は、宮之浦や安房のように商店や宿泊施設が集中しているエリアとは異なり、手つかずの自然が残る一方で、事業としては利便性や運営負荷の面でハードルが高い地域です。送陽邸も例外ではなく、「自然環境を損なわずに、どう安定的に旅館を運営するか」という課題が長年のネックとなっていました。
そこで私たちは、不動産の保有と旅館の運営を分離するスキームを採用し、事業の持続性を高めることにいたしました。
■ ファンドの仕組み
本ファンドは「不動産特定共同事業法」に基づく不動産ファンド(不動産共同投資)で、ファンド事業者であるルーフトップリアルティー株式会社が不動産を取得したうえで、投資家の皆さまに送陽邸の「不動産運営事業」に出資という形で参加していただく仕組みです。
送陽邸(旅館運営会社)は、ファンドに対して一定の賃料を支払うことで、
初期投資や不動産リスクを抑えながら、旅館運営に専念できる体制を整えます。
この分離構造により、
・不動産はファンド事業者が安定的に保有
・旅館は経営に集中し、持続的な運営が可能
という、双方にとってリスクを抑えた形を実現します。

■ 当ファンドの特徴
一般的な不動産ファンドは収益性を主軸に組成されます。しかし本ファンドは、
「送陽邸といなか浜の自然を守り、永田地区に持続可能な文化拠点を残したい」
という理念にご賛同いただける方々を中心に組成する、社会的意義の高いファンドです。
過度な開発を行わず、環境負荷を抑え、地域の価値を未来に引き継ぐことを目的としています。

■ 投資家の皆さまへのメッセージ
このファンドは、単なる不動産投資ではありません。
永田の自然環境・地域文化、そして送陽邸という場所そのものを「未来へ残す」ための共同事業です。
ご賛同いただける皆さまと共に、30年以上愛されてきた送陽邸を、次の世代にも受け継いでいきたいと考えております。
